ぬくもりに やすらぐ  2018年11月03日

 寒さが増してきますと、お布団の温もりやお茶の温かさに癒されます。暖を取ることは身も心もほぐして穏やかにしてくれます。そして、人の優しさという温もりにもやすらぎを感じることでしょう。

 年齢が上がり長年の経験もあって、役職を任されることが増えてきました。同時に責任も大きくなってきました。「大阪教区浄土宗青年会」(以下浄青)という43歳までの青年僧侶の会に私は所属しています。23歳から会に所属し、29歳の時から執行部に入り運営にも携わるようにもなりました。昨年まで副会長を4年務め、40歳の今年会長を務めることになりました。昨年までは、浄青が良くなるようにとの思いで、思いつくままに色々発言をしていたのだと思います。しかし、会長になった途端に、自分の発言が浄青の意向になってしまうという大きな責任が、私の浄青での立場を変えました。大袈裟かもしれませんが、会長とは何と孤独な役職かと感じました。そんな時、「最近どう」と、お声をかけていただきました。たった一言ですが、この言葉に私は癒されました。私の心が一気にほどけて、気が付けば本心を打ち明けていたのです。


 人は、寂しいとき、辛いとき、悲しいとき、誰かがそばにいてくれるだけで、やすらげるのではないでしょうか。多くを語らずとも、短い言葉を添えて、相手に優しく接してみることが大切なのだと私は思います。皆さま「最近どうですか」
合掌