易しい行  2015年11月07日

 努力は必ず報われる。そう思いつつも現実は厳しくものあると私は思うのです。どれほど、頑張っても報われないことはある、と思うからです。

 阿弥陀さまは、南無阿弥陀仏と称える者を必ず救ってくださる仏さまです。我々が、心から極楽に生まれることを願えば、阿弥陀さまは極楽に必ず救ってくださるのです。
 仏教では、この世は苦しみの世界と説かれます。例えば、老いる苦しみは誰にでも訪れます。まだまだ若い、と自分では思っていても、本当に若い人達には、体力や行動力で劣ることもあるでしょう。その他、我々には色んな苦しみがこの世にはあるのです。しかしながら、極楽浄土には、そんな苦しみはありません。経典にも、あらゆる苦しみが無くなり、幸福ばかりを得られる世界と説かれてあります。
 そんな極楽に、たった六字の南無阿弥陀仏を日々心を込めてお称えするだけで、我々は生まれられるのです。誰にでもできる易しい行なのです。浄土宗は、易行(いぎょう)なのです。反対に、難行と言い、苦しく難しい行もあります。これは、限られた人にしかできません。誰にでもできる易しい行だから継続することができ、いずれ我々は、阿弥陀さまのお救いにより、極楽という大きな実りを頂けるのです。

 難行は限られた人にしかできないですが、お念仏は誰にでもできる易行です。お念仏では、必ず報われるのです。その大きな実りの極楽に生まれられるために、日々お念仏をお称えしてまいりましょう。