お念仏からはじまる幸せ  2019年01月01日

 新年を迎えました。今年もよろしくお願い申し上げます。
昨年も色々とありましたが、今年は明るい年になってほしいと切に願います。皆が、明るく・正しく・仲良く過ごせられるように。

 浄土宗は日々お念仏を申すことをお勧めします。南無阿弥陀仏と普段からお称えするのは、私たちが来世に極楽浄土に生れるためです。「阿弥陀経(あみだきょう)」という経典には、「あらゆる苦しみがなく、たださまざまな幸福ばかりを感じる。それゆえ、極楽と呼ばれる」と説かれています。私たちは、幸せを求めて生きています。ですが、現実は幸せを求める一方で、たくさんの苦しみや悩み、不安を抱きながら生活しているのです。老い、・病気・死の苦しみや愛する人と離れる苦しみや嫌な人と一緒にいなければならない苦しみなどがあります。また、両親や子どもの心配、お金の心配など、悩みや不安もたくさんあります。極楽浄土は、そんな苦や不安がない世界です。そこに生まれられるためには、お念仏しかありません。なぜならば、極楽浄土の主、阿弥陀さまが「称える者は必ず極楽浄土に救う」と約束してくださっているからです。その仰せを信じた者にだけ、最上級の幸せのある極楽浄土に生れられるのです。

 浄土宗のお念仏は、私たち自身の幸せを求められるお念仏なのです。「お念仏からはじまる幸せ」は、「最上級の幸せのある極楽浄土に来世生れられる」という幸せが、お念仏から始まるのです。

合掌