じんわり伝わる あたたかみ  2022年11月03日

 身体が「温かいもの」や「冷たいもの」に触れると、心も同じように反応する働きが脳にはあるのだそうです。ですから、身体に温かいものにふれると心もホッと温かくなったように感じるのだそうです。つまり心を温かくするには温かいものにふれるとよいのでしょう。

 苦しい、つらい。こういった時に人の優しさにふれられると心がじんわり温かくなります。解決できなくても、アドバイスがなかったとしても、そばにいてくれるだけで、話に耳を傾けてくれるだけで、優しさに包まれて温かくなるのです。
法然上人のお言葉に
『衆生(しゅじょう)仏を礼すれば仏これを見給う。衆生仏を称うれば仏これを聞き給う。衆生仏を念ずれば仏も衆生を念じ給う。』とあります。
私はこのお言葉がとても好きで法話でもよくお話をさせていただきます。今、私が仏を敬い、お名前を呼び、思えば、阿弥陀様はこの私のことを見守ってくださるのだと、そのお慈悲を有難く感じます。さらには、極楽に生まれた祖父母やお見送りした檀信徒の皆さま方も同じように見守ってくださっているのだと思えるのです。お念仏をお称えしていますと、お姿を見ることもお声を聞くこともできませんが、それでも私自身励まされるのです。

 敬い、お名前を呼び、思えば阿弥陀様を始め亡き大切な方々も私たちを見守ってくださるのです。苦しい時つらい時には、亡き大切な人はすぐそばまで来て耳を傾けてくださっているかも知れません。
合掌