12月  2016年12月01日

 今年、両膝が半月板損傷になりました。走る・しゃがむ、当たり前の行動がしにくくなりました。「筋力がつけばできるようになる」先生の言葉を信じ、治療に励んでいます。

 突然、環境が今までと一変してしまう。誰にでも起こりうることです。誰もが平等に幸せに過ごせることが一番ですが、それができない現実です。これこそまさに生きる難しさではないでしょうか。それでも、私たちは懸命に今を過ごします。
 私たちは、幾度もの生まれ変わりをしています。この生涯を終えた後も、次の生涯が待っています。ですが、次の生涯がどこで・どんな生涯を送るのかは誰にもわかりません。もしかすると、今よりも苦しい生涯を送ることになるのかも知れません。ですが、この生まれ変わりの連鎖を断ち切り、幸せに過ごせる極楽浄土に救ってくださる仏さまがいます。それが阿弥陀さま。
 有難いことに、阿弥陀さまはどこに生まれるかわからない私たちを、お念仏することで救ってくださるのです。極楽に想いを馳せ、お念仏する日々を送りながら、懸命に生きていけば、誰しもが来世には必ず極楽浄土に生まれられ、平等に幸せに過ごすことができるのです。

 「後生大事(ごしょうだいじ)」とは、来世に安楽世界を願うことが大事という意味です。少し先の未来を願い、今を大事にする。同じように、来世のことも今大事に願いませんか。今からでも遅くありません。少しずつできる範囲で日々の中にお念仏を称えましょう。