羽ばたく備え 怠りなく  2021年02月28日

 長男は今受験勉強に励んでいます。自分が行きたい高校を目指して、受かるために勉強しています。時には気分転換で遊んだり、クラブに顔を出したりしていましたが、今月から試験があるため、それも止めています。

 浄土宗信者の私たちにとって、目指すべき目的地は極楽浄土です。極楽浄土は、大切な方々との再会を果たせることができる場所なのです。阿弥陀様は、あらゆる人を救い取ろうとしてくださっています。ですが、全員を無条件で救ってくれるわけではありません。救ってくださる対象は、お念仏を称える者のみなのです。つまり、私たちが「今」お念仏を称えなければ、極楽浄土に導かれることはありえません。どれほど素晴らしいお人柄であろうと、どれほど熱心に色んな寺社仏閣に参拝しようと、お念仏をお称えしない限りは、極楽浄土に往くことはないのです。
医者になりたいという夢を持つ人が、一生懸命音楽を勉強してもその夢は叶いません。医者になりたいときは、医学を勉強しなければなりません。それと同じように、極楽浄土を目指すには、お念仏をお称えするしかないのです。
法然上人が「一枚起請文」で『ただ一向に念仏すべし』とお示しくださっている所以です。

 長男が勉強に励んでいるのは、自分の行きたい高校に通うためです。私たちも、極楽浄土に往きたいのであれば、お念仏に励まなければなりません。そうすれば、いつかこの命が尽きた時に、極楽往生は間違いなく叶うのです。
合掌