やさしい言葉を贈ろう  2018年02月02日

 幼い頃、私が何か悩んでいると母から「大丈夫、アンタは頑張れる子やから」と笑顔で言われていました。その言葉で気持ちが落ち着き「頑張ろう」という気持ちになれたのを覚えています。心のこもった言葉でした。

 「元気にしているか?」「今日も仕事頑張ってくるわ」と亡き方に声を掛けられている方、たくさんいらっしゃると思います。きっとその方も極楽浄土から「元気にしているよ」「頑張っておいで」と笑顔で返してくださっていることでしょう。是非ともそんなときには、心を込めた南無阿弥陀仏を添えてください。
極楽浄土の住人の方は、私たちとの再会を願っています。どれほど長い期間離れていても、決して忘れず待っていてくださるのです。そして、再会を果たせる唯一のお言葉が、南無阿弥陀仏なのです。お念仏を称える者を誰であれ必ず極楽浄土に導いてくださるのが、阿弥陀さまです。阿弥陀さまのお力で再会を果たせることができるのです。「極楽浄土であの人に会いたい」と心を込めてお称えすれば、どんなやさしい声掛けよりも、大切な方は喜んでくださることでしょう。なぜなら、今は一方通行の声掛けであっても、再会すれば直接言葉を交わせるのですから。

 うわべだけの言葉では、相手を傷つけることもあります。ですが、相手を思ってしっかりと話をすればわかってもらえることの方が多いはずです。お念仏も同じです。心を込めて南無阿弥陀仏とお称えすることが何より最良です。
合掌